日々是修養 ダイダイ日誌

日々の修養の備忘録

文章練習①

自分の好きなもの→読書

 昔から本を読むことが好きだった。幼いころ、物心つく前から兄弟たちと共に母から毎夜絵本の読み聞かせをしてもらったからだと思う。話は分からずとも母と兄弟と一つの布団に潜り込み皆固まって母の読む声と笑い合う兄弟に囲まれていた。母の読む声と絵本の挿絵を見ながら次第に物語の中に引きずり込まれた。そこにはこの世には無い魅力的な世界がどこまでも広がっていて夜寝る前にも関わらず必死に食い入るように興奮したのを昨日のことのように覚えている。私の幼いころの大切な思い出だ。

 小学校に上がってからは宝探しをするよう毎日ワクワクしながら図書館に入り浸った。身体が弱く運動が嫌いだった私は本の世界に魅了された。登下校の際は本を読みながら歩いていたため電柱に頭をぶつけ、たんこぶをつくる毎日だった。小学3年生で「西遊記」「ロビンソン・クルーソー」「十五少年漂流記」などの大作を読んでますます読む自信を付けてからはもう私は立派な文学少年だった。

 中学生に上がるとちょっと大人びた感じの「ぼくらの七日間戦争シリーズ」などを読み、図書館で本借りた冊数は学年2位の記録を収めた。中学三年生の終わりに急病で入院した際は今でも愛読している有川浩重松清上橋菜穂子の著書を読みふけっていた。

 高校時代は少し本の世界から離れ受験勉強に明け暮れていたがたまに西尾維新那須きのこのライトノベルを読んでいた。

 大学に入学すると正直行きたい大学では無かったので非常に気分は荒んでいた。しかし、大学時代を無駄にはしたくなかったので一年で100冊本を読むことを目標に本を読み始めた。そうしているうちに読書に再び目覚め、貪欲に本を読むようになった。電車通学で毎日往復二時間半の時間があったので全て本を読む時間に利用した。その結果在学中4年間で約700冊の本を読了した。気になった本はかたっぱしから読み、乱読を心がけた。小説、エッセイ、キャリア、勉強法、哲学、歴史、お金、地方創生、経営、マーケティング等さまざまなジャンルに手を出した。そして、読んだ本をただ読みぱっなしにするのでは無く自分の血肉にするために読書ノートを書いたり、感想をSNSに投稿したりしながらアウトプットにも精をだした。

 以上のように私にとって本を読むことは呼吸するのと同じようなことだ。これからも本に親しみ、自分の読書ライフを充実させたい。